ZWEI

PR

ツヴァイ[ZWEI]の体験談~婚活でアラサー女性が結婚相談所に入会する

28歳、大慌ての婚活!

「私ね、彼氏と結婚することになったの!」

突然、学生時代からの親友に報告を受けました。

「おめでとう!
よかったね!
付き合って長かったからやっとだね!!」

無理矢理笑顔を作り、親友に祝いの言葉をかけました。

まず、自己紹介します。
私、有良といいます。
2015年10月、親友の結婚報告を受けた時、私は28歳でした。

28歳といえば、結婚適齢期です。
地元に残った高卒や短大卒の同じ年の友だちが結婚や出産をしても、特に何も思いませんでした。
言い方は悪いですが、「私はあの子たちとは違う!」と思っていました。
しかし、こうして同じ大卒の友人が結婚するのを見ると、焦りました。
この時、私にはお付き合いしている男性がいませんでした。
まずは相手探しから始めなければいけません。

どうしよう!?
出会いなんてないよ!!??
職場と家の往復生活だよ!!!???

焦った私は、いくつかのマッチングアプリを登録しました。
1週間ほど試してみましたが、成果はありません。
数人とメッセージをやり取りしましたが、不誠実な男性が多く、意気消沈しました。

ネットの口コミや評判はすごくいいアプリなのに、運がないな~。

頭を切り替え、他の方法で出会いを探すことにしました。

結婚相談所って?

次に私が検討したのは、結婚相談所です。
私の結婚相談所のイメージは、売れ残りのおじさんとおばさんが仲人を立て、写真館で撮った写真を交換し、料亭でお見合いをする、というものでした。
しかしよく調べてみると、最近はお見合いもカジュアルなものになっています。

へぇ~よさそう!

楽天オーネット(楽天O-net)
ノッツェ(NOZZE)
パートナーエージェント(Partner Agent)
サンマリエ(Sunmarie)
ツヴァイ(ZWEI)

世の中には数多くの結婚相談所があります。

まずは、勤務先の近くに本店がある、ツヴァイ(ZWEI)に行ってみることにしました。
ネットの評価も、すごくよかったんです。

ツヴァイ(ZWEI)のホームページから、カウンセリングの申し込みをしました。

ツヴァイ(ZWEI)にGO!

ツヴァイ(ZWEI)日比谷本店は、帝国ホテルの中にあります。
受付のお花の後ろにある階段では、ウェディングドレスを身にまとった花嫁さんが記念撮影をしていました。
また、ラウンジを見ると、数組の男女がお見合いをしていました。
そんな風景を見ると、自然に結婚願望が高まってきます。

もし、ツヴァイ(ZWEI)で結婚相手を見つけられたら、帝国ホテルで結婚式をしたいな~☆

そう思いながら、ツヴァイ(ZWEI)日比谷本店がある、11階に降り立ちました。

ドアを開けると、受付の女性がこちらに目を向け、ほほえみかけてきました。

「あのう・・・カウンセリングの予約をした者なんですけど・・・」

「お待ちいたしておりました。
こちらへどうぞ!」

奥に通されると、カウンセリングルームが並んでいました。
半個室のブースになっており、他の部屋にどんな人がいるのか、外からは全く見ることはできません。
しかし、声は聞こえてきます。

私のようにカウンセリングに来た人。
お見合いをしている人。
アドバイザーと面談をしている人。

多種多様といった感じでした。

しばらく待っていると、アドバイザーがやってきました。

「初めまして、有良さん。
私、ツヴァイのアドバイザーの藤原と申します」

後から知ったことですが、この藤原さんは、ツヴァイの数多くのアドバイザーのなかでもかなり職位が上の方であり、成婚にこぎつけたカップル数はツヴァイでトップの、凄い方です。

「初めまして。
結婚したいんですけど、相手がいないんです。
出会いもないし・・・マッチングアプリは誠実な男性が少なくて、怖いんです」

「有良さん、大丈夫よ。
あなたまだ20代でしょ?
大丈夫、チャンスたくさんあるわ」

藤原さんは微笑みながら、優しく励ましてくれました。

その後、パソコンやパンフレットを参照しながら、ツヴァイのサービスについての説明を受けました。

ツヴァイには、4つの出会い方があります。

条件マッチング
価値観マッチング
出会いの広場
パーティー

条件マッチング

条件マッチングとは、あらかじめ異性に対する希望条件を設定しておき、それに沿った異性の紹介書(プロフィール)が毎月2回(15日、月末)送られてきます。

何人の紹介書が送られてくるかは、入会したプランによって異なり、私は、月に6人の紹介書が送られてくるプランにしました。
私が相手に求める条件は、以下の通りに設定しました。

大卒以上、さらに好ましくは大学院卒以上
28~35歳迄
年収600万円以上
非喫煙者
飲酒はあまりしないのが好ましい
痩せすぎ、太りすぎNG
同居なし
結婚歴なし
子どもなし

上記条件が、高望みだったことに気づくのは、かなり後になってからのことでした。

価値観マッチング

入会時に受けた心理テストをもとにその人がどのような価値観を持っているか示す羅針盤を作ります。

価値観マッチングは、それをもとに自分と似た価値観を持った異性を探す、ツヴァイのサービスです。
「居住地(都道府県)」「年齢」「キーワード」について詳細検索ができるので、後日談になりますが、私は羅針盤を無視し、検索で気になる男性を探し、メッセージを送っていました。

出会いの広場

ツヴァイでは、新規入会者は出会いの広場に情報が掲載されます。
また、有料にはなりますが、申し込めば新規入会者以外でも情報を掲載することができます。
ここでも、「居住地(都道府県)」「年齢」「キーワード」で検索できるので、気になる人を探すことができます。

「ツヴァイってサービスが充実しているんですね。
入会したいけど・・・やっぱり高いんですか?」

金銭面で不安がある旨を藤原さんに伝えました。

「確かに、入会金と活動費を入れると、高くなるわね。
でも、有希さんはまだ20代よね?
ツヴァイには20代割引があって、入会金が30代以上の入会者よりも最大65%割引になるんです」

藤原さんの言葉に誘われ、さっそく入会することにしました。

ついに入会!これで私もツヴァイ会員に!!

ツヴァイに入会するにあたり、私が準備したものは以下の通りです。

・入会契約書
・入会金&初月活動費(6万円ほど)
・学歴を証明する書面(卒業証明書など)
・独身証明書(戸籍のある市町村から取り寄せ)
・勤務先を証明する書面(源泉徴収票など)
・写真(写真館で撮りました)

また、医師や弁護士などの資格職は、資格を証明する書面が必要とのことです。

これらの準備と、事務手続きに少し時間を要するため、初めての紹介書の配布は10月31日になりました。
紹介書の配布まで少し日にちあくので、藤原さんの勧めで、ツヴァイ主催の婚活パーティーに参加することにしました。

虚しく終わった婚活パーティー

東銀座のパーティー

ツヴァイでは、毎週末、さまざまな婚活パーティーが開催されています。

主に年齢で参加資格が区切られており、私は、今週末に東銀座のビジネスホテルのレストランで行われる、25~39歳の男女が参加する、婚活パーティーに参加することにしました。

受付でツヴァイの会員カードを提示し、番号札をもらいました。

「番号札の席におかけください」

自分の番号の席を見付け、着席しました。
1テーブル男性3名、女性3名で構成されており、6テーブルありました。
ホテルのレストランは貸し切りで、テーブルから少し離れた席には、軽食ビュッフェが用意されています。

15分ごとに男性だけがテーブルを移動していくスタイルで、短時間でたくさんの男性とお話ししたので、混乱し、疲れてしまいました。
また、あることに気がつきました。
このパーティーは、年齢制限が25~39歳です。
女性が25~39歳までまんべんなくいるのに対し、男性は40歳近い人だらけです。
10歳近くも年上の男性と何を話したらいいのか、わかりません。

たくさんの男性とお話ししたけど、何も収穫なかったな・・・疲れただけだったな・・・。

そう思いながら、帰路につきました。
今回はたまたま運が悪かったんだ、と自分に言い聞かせ、翌週のツヴァイ主催の婚活パーティーにも参加することにしました。

赤坂のパーティー

赤坂のワインバーで行われた、パーティーに参加しました。
先週と同じく、25~39歳の男女が参加する、婚活パーティーです。

今度こそ、いい男性を見付けるぞ!!

その思いは、ワインバーに入った瞬間に、打ち砕かれました。

今度は、男女ともに参加者の年齢が高く、28歳の私が最年少でした。
若すぎてもアラフォー男性の結婚対象にはなりにくいようで、私は孤立してしまいました。

もう二度と、パーティーには行かない!!!!

そう心に決め、ツヴァイお紹介書を待つことにしました。

失望した紹介書

第一回の紹介書の発送日を迎えました。
発送日を迎えた瞬間、ツヴァイのマイページを開き、一人ひとりの紹介書を確認しました。

私の設定した条件は、以下の通りです。

大卒以上、さらに好ましくは大学院卒以上
28~35歳迄
年収600万円以上
非喫煙者
飲酒はあまりしないのが好ましい
痩せすぎ、太りすぎNG
同居なし
結婚歴なし
子どもなし

確かに、私が提示した条件に該当する男性ばかりです。
しかし、何かが違う。

ええ・・・どうしよう・・・。
話が違うよ藤原さん・・・。

そう思いながら紹介書を見ていると、ひとりの男性の紹介書が目につきました。

正明さんとの出会い

正明さん、1984年生まれ、東京都在住、中堅私立大学工学部卒業、電気工事会社勤務、趣味は散歩とスイーツめぐり

写真館で撮影した写真や、屋外で撮影した写真が複数枚登録されており、なかなか凛々しい顔をしています。
早速、コンタクトメールを送ってみることにしました。

「正明さん
初めまして。
ツヴァイの有良と申します。
正明さんの紹介書を拝見し、ご連絡差し上げました。
散歩とスイーツ巡りがお好きなんですね。
私も、どちらも好きです。
もしよかったら、一度甘いものでも食べに行きませんか?」

すると、翌日、正明さんから返信がありました。

「有良さん
初めまして。
お誘いいただきありがとうございます。
それでは、今週末はいかがですか?
おいしいお店はいっぱい知ってるんですよ!」

「正明さん
お返事いただきありがとうございます。
それでは、土曜日の15時に新宿駅付近でいかがでしょうか?
おいしいスイーツを期待しています!」

すると、正明さんからカフェの食べログURLが送られてきました。
ワクワクしながら、土曜日を迎えました。

指定されたカフェに向かうと、すでに正明さんが席に着いていました。

「こんにちは!」

背後から声をかけると、正明さんは驚いた顔をしました。

「こんにちは。
よろしくお願いいたします」

カフェは照明が薄暗く、横並びのカップルシート席で、窓からは靖国通りが見えます。

「やっぱり休日の靖国通りって人が多いんですね」

「有良さんは普段新宿にはいらっしゃるんですか?」

「以前丸ノ内線沿いに住んでいたときはしょっちゅう来てたんですけど、引っ越してからはあまり来ませんね。
正明さんはよく新宿に来られるんですか?」

「西武新宿線沿いに住んでいて、通勤でも新宿を通過するから毎日通りますね。
会社の同期や大学の友人とも、よく新宿で飲むんですよ」

こうした世間話を通じてお互いのことを知っていきます。
生クリームたっぷりのショートケーキを食べながら、話を続けます。

「正明さんの紹介書の家族欄に、生年が同じの妹さんが2人いらっしゃいますよね。
まさか・・・」

「そう、双子の妹がいるんです」

「可愛いでしょ~」

「小さい頃はそりゃあ可愛かったですよ。
でも、大きくなるとそうでもないですね」

女性との会話に慣れているな、と思ってたら、なるほど、妹さんが二人もいるお兄さんでした。

お話をしていてすごく心地が良いので、2回目のデートの約束も取り付けました。

よーっし、正明さんとこのままうまくいけばいいな!

正明さんとの将来を妄想していると、ツヴァイのマイページにコンタクトメールが届きました。

長義さんからのコンタクトメール

「有良さん、こんばんは。
ツヴァイの紹介書を見て、関心を持ちました。
よかったら、今週末お会いしませんか?」

長義さん・・・誰だっけ?

改めて、ツヴァイの紹介書を見直しました。

長義さん、1980年生まれ、東京都在住、関西名門国立大学院博士課程修了、IT企業勤務

年齢もかなり離れていて、顔が好みではなかったから、関心を持たなかった人でした。

ま~・・・誘われたからとりあえず会ってみるか。

次の土曜日の夜に代官山で会うことになりました。
しかし、後で気付きました。
その日は、昼間に正明さんとのデートが入っていたことに。

えっ・・・これって二股!?でも婚活って並行してデートしていいって藤原さんが言ってたからな~。

正明さんとの違和感

土曜の午後。
新宿御苑の正面ゲート前で待ち合わせをすることにしました。

前回会った時は薄暗いカフェだったからよく見えなかったけど、正明さんのお顔ってどんなかんじだっけ?

「有良さん!」

名前を呼ばれて振り返ると、正明さんが笑顔で立っていました。

ん・・・・?
こんな感じだっけ・・・?
え・・・・禿げてる・・・・・!?

そう、青空の下で改めてみると、正明さんの外見のアラが見えてきました。

「もう新宿御苑の入場券買ってあるんですよ。
早速、中に入りましょう!!」

新宿御苑の中に入ると、紅葉シーズン真只中なので、すごい人だかりです。

「わ~紅葉が綺麗ですね!」

「ああ、見ごろは先週でしたよ」

否定された気分になり、少し落ち込みました。
今思えば、ここから少しずつ、正明さんとの会話がかみ合わなくなっていました。

「紅葉が散ったら、すぐに年末になりますね。
正明さんはご実家も東京ですよね。
年末は何をされるんですか?」

「秘密ですね」

また、落ち込みました。

「有良さんって、旅行がお好きでしたよね。
最近はどこに行かれたんですか?」

「去年は香港とマカオに行きました~!
その前はバンコクにも行ったし。
次はホーチミンに行きたいですね」

「へぇ・・・僕、海外には行ったことないんですよ。
パスポートすら取ったことない。
言葉が通じない場所に行くのは、嫌ですね。
国内旅行も、祖父母のいる長野ぐらいしかいきません」
正明さんは、私とは真逆の価値観を持つようです。
私は学生時代に海外留学経験があります。
また、もともと地方出身で上京した経緯があるので、外の世界に出ていくことに積極的です。

新宿御苑を出ると、近くのカフェで休むことにしました。

「女性って、やたらとパンケーキが好きじゃないですか。
僕、パンケーキ嫌いなんですよ。
全部同じ味じゃないですか」

この人は、いきなり何を言い出すのか。
この人、無理だ。

早々にお茶を飲み干し、次のデートの予定を取り付けず、お別れしました。
少しイライラしながら、副都心線に乗り、長義さんの待つ、代官山に向かいました。

長義さんとの初対面

長義さんとは、代官山駅の改札前で待ち合わせをしました。

「あ!
有良さんですね!
ツヴァイの紹介書の写真と同じだからすぐに分かりましたよ!」

別人だったらむしろ大問題じゃないか、と正明さんへのイライラを持ち越しつつ、長義さんが予約してくれたカフェに向かいました。

そこは、代官山駅から徒歩1分の、クラブミュージックがガンガンかかった、若者向けのカフェでした。

「有良さん、すみません。
なんだかお店選び、間違えたみたいです」

「ああ・・・もういいですよ・・・ここにしましょう・・・」

この時点で、長義さんに心を開かないことに決めました。
長義さんは、奈良県のご出身です。
関西弁でひたすら喋り続けています。
会話ではなく、まるで、長義さんのスピーチを聞いているようでした。
私は、「へぇ」「そうなんですね」「すごいですね」「なるほど」と適当な相槌を打ちながら、やり過ごすことにしました。
また、長義さんの鼻から、毛が出ていることに気づき、話なんて耳に入ってきませんでした。

2時間が経過し、さすがに疲れて来たころ、帰ることになりました。

「有良さん・・・またお会いしたいのですが、どうですか?」

「ああ・・・検討します」

死んだ目をして、答えました。
もちろん、次のデートは、しませんでした。

まるでガチャガチャ!?価値観マッチング!

異性は、条件で決めちゃダメなんだなぁ・・・・・。

そう学んだ私は、価値観マッチングにチャレンジすることにしました。
羅針盤は無視し、「居住地(都道府県)」「年齢」「キーワード」で絞って検索をします。
すると、気になる3名の男性が、浮かびました。

雄也さん、1986年生まれ、埼玉県在住、都内国立大学農学部修士課程修了、化学メーカー勤務
大輔さん、1985年生まれ、東京都在住、都内国立大学工学部修士課程修了、重工メーカー勤務
俊哉さん、1984年生まれ、埼玉県在住、アメリカの有名大学学部卒、独立行政法人研究所勤務

雄也さんは写真が素敵!
大輔さんは超有名大学を出てるから期待してる!!
俊哉さんは・・・まぁついでかな 笑

こうして、3名にコンタクトメールをしてみることにしました。

雄也さんとの出会い

「雄也さん
初めまして。
ツヴァイの有良と申します。
雄也さんは東京都府中市にある農業系の国立大学に通ってらっしゃったんですね。
私、実は以前府中市に住んでいたことがあり、雄也さんの大学にも何度か訪れたことがあります。
もしよかったら、一度お茶でもしませんか。
ご連絡をお待ちしています」

「有良さん
初めまして。
ツヴァイの雄也です。
ご連絡いただきありがとうございます。
僕の母校の近くに住まわれてたんですね。
府中が懐かしいです。
今度、是非府中トークしましょう!
渋谷にいいカフェがあるんですが、いかがですか?」

「雄也さん
お返事いただきありがとうございます。
じゃあ、今度の日曜日、渋谷でお会いしましょう。
楽しみです」

こうして、渋谷宮益坂で雄也さんと初デートすることになりました。

カフェは、宮益坂をのぼっていった場所にありました。
少し早めに着き、ぼんやりと窓の外を眺めていると、雄也さんが入ってきました。

「雄也です。
初めまして」

「有良です。
素敵なカフェですね。
よく、ここにはいらっしゃるんですか?」

「いえ、たまたまネットで見つけたんです。
静かで良いカフェでよかったです」

雄也さんはあまり女性に慣れていないようで、私と目を合わせないままです。
しかし、女性に慣れていない理系男子はそういうものだと思っていたので、気になりませんでした。

「有良さんは、府中は長かったんですか?」

「2年半ほど住んでいました。
最初は調布に住んでいたんですけど、府中の方が綺麗なことに気づいて、途中で引っ越したんです。
府中駅の側に住んでいたんですが、ケヤキ並木がすごく綺麗で、ずっと府中に住んでいたいと思うほどでしたね」

「府中はすごく良い街ですよね。
僕は学部、修士で6年間府中にいましたよ。
もしかすると、どこかですれ違っていたかもしれませんね」

ここで、雄也さんの口元に気づきました。
極端に歯並びが悪く、下の歯の一部が、二列になっていました。

うわぁ・・・なんで矯正してないの!?
ちゃんと歯みがきできてるの!!??

ツヴァイの登録写真では口を閉じていたため、歯並びまでは確認できませんでした。
全身鳥肌が立ち、雄也さんの顔を見れなくなってしまいました。
私の親はデンタルケアに厳しく、私は小さい頃から矯正をしていました。
人から歯並びや歯の白さを褒められることがしょっちゅうで、それが当然と思っていました。

男性を選ぶ条件の一つに、歯並びも付け加えなくちゃいけないのかな・・・。

雄也さんの顔をろくに見れないまま、雄也さんとの初デートは終わりました。

「有良さん、また連絡しますね!」

渋谷駅での別れ際、雄也さんはこう言いましたが、結局、連絡は来ませんでした。
雄也さんも、何か思うことがあったのでしょう。

気を取り直し、次の男性に望みをかけます。

大輔さんとの出会い

「大輔さん
初めまして。
ツヴァイの有良と申します。
大輔さんは川崎にある重工業メーカーにお勤めなんですね。
実は私は大輔さんの勤務先とお仕事をしたことがあって、大輔さんに関心を持ち、ご連絡差し上げました。
もしよかったら、一度、お会いしませんか?」

「有良さん
初めまして。
ご連絡が遅れてしまい、すみません。
ツヴァイの大輔です。
僕の会社とお仕事されたことがおありとは、光栄です。
ここのところ仕事が立て続いているので、来週末に新宿でお会いしませんか?」

「大輔さん
こんにちは。
お忙しいんですね。
最近、風邪が流行っているようなので、お体にはくれぐれもお気を付けください。
それでは、来週末に新宿でお会いしましょう。

大輔さんとは、新宿御苑近くにある、小さなカフェで会うことにしました。
先に到着し、ぼんやりしていると、大輔さんがやってきました。

「有良さん、遅れてすみません!
待たせてしまいましたね」

「いえ、さっき来たところです。
何か飲みましょう!」

大輔さんはホットコーヒーを、私はホットミルクティーを頼みました。

「大輔さんは、ご出身はどちらなんですか?」

「東京です!
実家は池尻大橋にあって、今は川崎で一人暮らしをしています」

「実家が池尻大橋にあるなんて、都会っ子ですね!
私は地方の田舎出身なので、あこがれちゃいます☆」

「よく言われるんですけどね。
でも、東京でずっと過ごしてちゃだめだ、と思って、学部は札幌にある大学に行ったんです」

「ああ、キャンパスでジンギスカンパーティーをすることで有名な、あの大学ですね」

「そう。
高校生までは東京が日本のすべてだと思ってたけど、外に出て初めて、違う価値観に触れたんです。
外に出て、本当によかったと思います」

「大学院は、東京なんですね」

「そう、就職に有利だし、自分の好きな研究は東京の大学の方が進んでましたからね。
僕が東京に戻ってきたことで、両親も喜びました」

大輔さんは、明るく快活で、非常に聡明な方だということが伝わってきました。
しかし、やはり雄也さんと同様に、私の目を見ないまま話し続けます。

「有良さんは、僕の会社と取引されたんですか?」

「正確には、私の上司が取引をして、事務職である私はそのサポートをしました。
大輔さんの会社はやっぱり大企業だけあって、担当者は素晴らしい方でしたよ!」

「そうなんですね。
ありがとうございます」

「大輔さんはどのようなお仕事をされているんですか?」

「僕は、旅客機の設計をしています。
アメリカの会社と協力しているので、よくアメリカに出張に行くんですよ。
実は、来週からも3週間ほどシカゴに出張するんです」

「3週間!
長いんですね!!」

「出張は多いんですよ。
海外出張だとアメリカで、国内出張だと広島ですね。
広島に工場があって、よく行くんです」

「事務職の私は出張が全くないので、あこがれます!」

私は、大輔さんに好感を持ちました。

その後、2時間ほど雑談をし、その日は別れました。
次のデートを取り付けようとしましたが、大輔さんの出張が立て続き、いつしか連絡が途絶えてしまいました。

うう・・・ご縁がなかったのかな?

気を取り直して、次の人にコンタクトメールを送ります。
しかし、俊哉さんは一番志望度が低く、あまり気乗りしません。

俊哉さんとの出会い

「俊哉さん
初めまして。
ツヴァイの有良と申します。
俊哉さんが研究職をされているということで関心を持ち、ご連絡を差し上げました。
仕事で独立行政法人の研究職の方とやり取りをすることが多く、科学に関心があります。
是非一度お会いして、俊哉さんの研究のお話を聞かせていただけませんか?」

「有良さん
初めまして。
研究に関心を持たれる女性は珍しく、驚いています。
是非一度お会いしましょう。
研究の予定が読めないので、お会いできそうなときに連絡します」

1週間ほどが経過したある日。

「有良さん
ご連絡が遅れましてすみません。
今週の土曜日、お会いできそうです。
14時に池袋でいかがでしょうか」

「俊哉さん
こんにちは。それでは今度の土曜日14時に池袋のカフェでお会いしましょう。
良いカフェを予約しておきます!!」

とはいっても、休日の午後に予約を受け付けるカフェはなかなかなく、10店舗以上電話し、ようやく1店舗の予約を取ることができました。

すると、金曜日の午後に俊哉さんから一通のメールが入りました。

「有良さん
すみません、14時ではなく、15時にしていただけないでしょうか?」

ムキーーーーーーーーーーーーーーッッッ!!!
もっと早く言え!!!

なんとか予約を取り直し、土曜日の俊哉さんとの初デートを迎えました。

土曜の池袋。
いつものように早めに着き、俊哉さんを待ちます。
テーブルの脇に絵本があったので、それを読んでいました。

「有良さん?」

顔を上げると、俊哉さんがこちらを覗き込んでいました。

ああ・・・タイプじゃないな。

俊哉さんの第一印象は、良いものではありませんでした。

ま、一時間お話しして、適当に終わろう。
池袋には滅多に来ないから、サンシャインにでも寄ろうかな?

そう思いながら、俊哉さんと話し始めました。

「有良さん、本当に珍しいですよ。
女性で研究に関心を持つなんて。
私の専門分野の生物学は女性の比率が多いけれども、それでも女性は多くない。
有良さん文系ですよね?
こんな人珍しいなって思ってびっくりしたんですよ。
あ、私はアメリカの州立大学を卒業した後、スタンフォード大学で4年ほど技術補佐をしていました。
いやぁ、スタンフォードは素晴らしいところですよ。
ノーベル賞受賞者がたくさんいて、私のスタンフォードのデスクの側に、ノーベル賞受賞者のデスクがあって、よく彼とは談笑する仲だったんです。
ノーベル賞受賞者はやぱり優秀でね。
そんな環境で働けたことは私の誇りです」

私が相槌を打つ暇もなく、俊哉さんはマシンガントークを続けます。
他の男性とは違い、私に顔を近づけて、私の目をずっと見て話すので、思わず、私が目をそらしてしまいました。

うわぁ・・・やばい奴に当たっちゃったなぁ・・・。

「有良さん、ノーベル賞受賞者がゴロゴロいる環境って日本にはなかなかないですよ。
でもね、アメリカにはあるんです。
アメリカは素晴らしいですよ。
僕はいまは事情があって日本に帰って来たけど、もう少ししたらまたアメリカに帰りたいと思ってるんです」

「はぁ・・・・」

「有良さん、ノーベル賞受賞者ってわかる?」

「えーっと・・・利根川進さんとか?」

「そう、利根川進!
山中伸弥とかも有名だよね。
そんな人がゴロゴロいる環境に、私はいたんです」

「へぇ・・・」
「私はいまはまだ研究者の卵ですけど、いつかは素晴らしい研究者になりたいと思ってるんです」

「ああ・・・そうですか」

利根川進と山中伸弥って何の研究でノーベル賞を取ったんだっけ?
スタンフォードってすごいとこだっけ?

そんなことを考えてながら、俊哉さんの話を聞き流していると、1時間が経っていました。

「あ、そろそろ出ましょうか」

カフェを出て、池袋駅に向かいました。

「最近、東京でも雪が降りましたね。
東京の人って少しの雪でもはしゃいだりパニックになりますよね。
私、北陸出身だから、信じられない!」

「あ、私、山形出身なので有良さんの故郷の北陸よりもひどいですよ。
雪かきって面倒ですよね」

・・・ん?
初めて会話が成立したぞ?

副都心線の改札前で、俊哉さんとお別れしました。

俊哉さんて・・・意外といい奴かも!?
もう一回くらい会っておくか。

「俊哉さん
今日はありがとうございました。
いろいろと研究のお話を聞かせていただいたのに、私の勉強不足で、たいして理解できておらず、お恥ずかしいです。
また今度、お会いしませんか?
12月中は仕事が忙しいので、年明けにでも、お会いしませんか?」

「有良さん
今日は池袋までわざわざご足労いただきありがとうございました。
それでは、年明けにお会いしましょう」

「俊哉さん
それでは、年末に、また日程調整についてご連絡します」

こうして、俊哉さんとまた会うことになりました。

アドバイザーに励まされ、立ち直る

俊哉さんとの2回目のデートの約束を取り付けたとはいえ、婚活に迷走してしまった私は、一度、ツヴァイのアドバイザーと面談をすることにしました。

「藤原さん、私、どうすればいいんでしょう。
ツヴァイで会う人たち、悪い人ではないんですけど、何かが惜しいんです」

「最初から自分好みの人なんていないの。
相手を受け入れなきゃ」

「そうですけど・・・でも・・・ツヴァイにはいい人がいない・・・」

「いいと思える人はいなかったの?」

「今のところ、俊哉さんという方との2回目のデートを年明けに控えているんですけど、喋りすぎっていうか、自分のことしか話さないんです。
マシンガントークだし。
自分がいかにすごいかばかり話すし」

「男性ってそういうものよ。
最初は自分をよく見せたくて、緊張して、そうなるの。
2回目に会うと、また印象が変わるかもよ?」

「うーん・・・じゃぁ、2回目のデートも頑張ってみます」

藤原さんに励まされ、私はツヴァイを後にしました。

バンコクで俊哉さんを思う

怒涛の年末業務をこなし、年末年始を過ごすため、私は一人でバンコクに向かいました。

初めてのバンコク。
ずっと来たかったバンコク。
灼熱の空の下、チャオプラヤ川や金色に輝くあでやかな仏像を見ながら、「私の婚活どうなるの~?」とつぶやきました。

ホテルに帰り、俊哉さんに年明けデートのお誘いメールを送ります。

「俊哉さん
12月14日に池袋のカフェでお会いしたツヴァイの有良ですが、覚えてらっしゃいますか?
俊哉さんのご都合がよければ、年明けにお会いしたいのですが、いかがでしょうか。」

「有良さん
もちろん、覚えています。
1月3日であれば、研究の予定もありません」

「俊哉さん
承知しました。
それでは、私の自宅から近い、中目黒はいかがでしょうか。
三が日なのでお店が空いているか不安ですが・・・カフェを探しておきます。
ところで、今、私はバンコクにいるんですが、俊哉さんにおみやげを買っていこうと思います。
何かご希望はありますか?」

「有良さん
それでは、甘いものを希望します。
気を付けて帰ってきてください」

俊哉さんには、パパイヤジュースと干しマンゴーをおみやげにすることにしました。

俊哉さんとはこれからどうなるのかな~・・・

ホテルのバーでカクテルを飲みながら、これからについて思いをはせました。

俊哉さんとの2回目のデート@中目黒

2016年1月3日。
俊哉さんとは午後に会う約束をしていたので、午前は恵比寿ガーデンシネマで映画を見ていました。
しかし映画は上の空で、頭の中は俊哉さんとのデートのことばかりです。

今日もマシンガントークだったら、俊哉さんとはもう会うことはやめよう・・・。
今日は2時間くらいお話ししてもいいかな?

映画が終り、歩いて中目黒のカフェに向かいました。

中目黒のカフェで待っていると、俊哉さんがやってきました。

「お久しぶりです。
バンコクに行かれてたんですね」

「そうなんですよ。
ずっと前から行きたかったんですけど、なかなか都合がつけられなくて。
今年、やっと行けました!」

パパイヤジュースと干しマンゴーを手渡しながら、私は言いました。

「前回池袋でお会いしてから少し日があいてしまったので、有良さんどこか旅行にでも行くのかな、と不思議に思っていたんです。
私としては、またすぐにでも会いたかったんですけどね」

「ああ・・・まぁ、仕事も立て込んでたので。
それに、俊哉さんとちゃんとお話しするには、少し勉強が必要かなとも思ったから、敢て日をあけたんです」

「そうですか。
前回は自分の話ばかりしてしまったと反省してたんです。
でも、また会ってくれてよかったです」

ああ・・・俊哉さんいい人だった。
藤原さんの言う通り、前回は俊哉さん緊張してたんだな・・・。

この日は、お互いのことをたくさん話しました。

そして別れ際、俊哉さんはこう言いました。

「今日は、話しやすかったですか?」

「え?」

「前回、有良さんと後、ツヴァイのアドバイザーと面談したんです。
女性と会うときは、女性に話させないとだめだってアドバイスされて。
それで頭の中でシュミレーションして、今日に臨んたんです」

俊哉さん、良い人だし、面白い人だな~。

3回目のデートの約束をし、この日は別れました。

俊哉さんとの3回目のデート@新宿

中目黒おデートから2週間後。
今度はお互いの家の中間地点である、新宿で会うことにしました。
お店は、東京メトロ新宿三丁目駅の近くにある、魚がおいしいと評判の個室居酒屋です。
掘りごたつに入り、俊哉さんを待ちます。

「すみません、遅れてしまいました」

俊哉さんが、慌てて入ってきました。

「研究がお忙しかったんですか?」

「実験が遅れてしまいまして」

「そうなんですね。
さ、何か頼みましょう」

刺身やだし巻き卵、冷ややっこをつまみながら、日本酒を飲みます。

「俊哉さん、ツヴァイに入ってどれくらいの女性と会ったんですか?」

「1年くらいツヴァイで活動してるけど、そこまで女性と会ってませんよ。
私は年収が低いので、女性の希望する条件から外れるみたいですね。
なかなか会えないんです」

「そうなんですね。
確かに、ツヴァイの条件マッチングだったら、私も絶対俊哉さんとは会えませんでしたもん。
でも、やっぱり条件だけじゃないんですね」

「そうですよね」

お酒が進み、良い雰囲気になってきました。

「俊哉さん、私とお付き合いしていただけませんか?」

「すぐには無理です」

「なんでですか?」

「まだ早いです」

「婚活ってそういうものでしょう?」

「でも、いろいろ迷うことがあって」

「迷ってる理由は?」

「それは言えません」

少しモヤモヤを残しながらも、次のデートの約束を取り付け、この日は別れました。

俊哉さんとの4回目のデート@芝公園

この日は、芝公園のパン屋さんで食事をすることにしました。
東京タワーが綺麗に見えるので、私のお気に入りの場所です。

「有良さん、遅れてすみません」

「大丈夫です。
俊哉さんに待たされるのは、慣れました」

私は口をとがらせて、言いました。

「ここ、東京タワーが綺麗に見えるでしょう?
私、よくここに友だちと来るんです。
俊哉さんにもこの景色を見せたいと思って、今日は選びました。
遠かったですよね?」

「たまには遠出するのもいいものですよ」

スモークサーモンサンドイッチをほおばりながら、話を続けます。

「スカイツリーができたけど、東京タワーのほうが東京って感じがしますよね。
私、地方出身だから、東京っぽいものを見ると、すごく気分が上がるんです。
東京タワーが一番気分が上がります」

「ああ・・・それはなんとなくわかるかも」

「あの東京タワーがもっとよく見える場所を知ってるんですけど、もしよかったら、一緒に行きませんか?」

スモークサーモンサンドイッチを食べ終わると、同じく柴公園内にある、ザ・プリンス・パークタワー東京に向かいました。

ザ・プリンス・パークタワー東京のスカイラウンジ、ステラガーデンからは、東京タワーがとても綺麗に見えます。

「わ~!
すっごく綺麗!!」

改めてみる東京タワーに、私ははしゃぎました。

俊哉さんはウィスキーを、私はカクテルを頼み、ソファに密着して座りました。

「有良さん、こういう所にはよく来るんですか?」

「ここは初めてですか、友だちとホテルのバーに行くことはあります。
手軽に高級感が味わえて良いんですよ。
あ、もちろん女友だちですよ」

しばらく無言で、東京タワーを見つめます。

「私、ツヴァイに入会するとき、すごく抵抗があったんです。
でも、ツヴァイに入らないと俊哉さんと出会えなかったんだから、ツヴァイに入会して、心から良かったな、あの時勇気を出してツヴァイに行ってよかったな、と思ってるんです」

「私もですよ。
ツヴァイに入会して長いですが、有良さんのような素敵な女性に出会ったのは初めてです。
有良さん・・・改めて言わせてください。
私と、結婚を前提にお付き合いしてくださいませんか?」

「・・・はい・・・もちろんです!」

ツヴァイ(ZWEI)の総評価

私のツヴァイ(ZWEI)の評価は、100点満点中、100点です。
男性は条件で選んではいけないということに、気づかせてくれました。
俊哉さんは、身長は私の希望よりも2cmほど低く、年収も300万円ほどしかありません。
私がツヴァイ(ZWEI)の条件マッチングのみで活動していたら、会えない男性でした。
しかし、ツヴァイ(ZWEI)の価値観マッチングを使うことにより、希望条件に合わなくても、志が高く、面白く、将来性のある、素敵な方と出会うことができました。
ツヴァイ(ZWEI)には、感謝しかありません。

  • この記事を書いた人
  • 最新記事

婚活サイト博士

性別:男性 自己紹介:婚活サイトの全てを知り尽くした、アドバイザーです。婚活サイトや婚活アプリについての皆様の疑問や不安を解消する為の記事を日夜書いております。私の書いた記事が少しでも皆様のお役に立てれば幸いです。

-婚活サイトの詳細
-

テキストのコピーはできません。